成仏するために戒名は必要?|宇都宮市、壬生町での葬式、火葬式、家族葬なら「あんしん葬儀社」<基礎知識>

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成仏するために戒名は必要?

2020.04.20
(更新日:2024.11.08)
#葬儀について
#基礎知識

お位牌や墓碑で目にする戒名。戒名をつけていただくご住職にお渡しするお布施は葬儀社に支払うものではないため葬儀費用では見えにくいものです。しかしお葬式に際して度外視できない費用のひとつですよね。そこで、今回は戒名についてのお話です。本来の意味を理解したうえでお葬式を執り行えばご家族も納得してその後の供養をできるのではないかと思います。

2020.04.20

戒名とはそもそも何なのか

戒名とは、仏教を信仰する僧侶や信徒が、戒律を授かった時に与えられる名前のことです。仏教徒には、守らなければならないいくつかの規則があります。例えば、「三帰戒」。これは、「仏」、「法」、「僧」の三つに帰依するという、どの宗派にも通底する仏教徒の基本的な戒律です。他にも、「むやみな殺生をしない」、「盗みをはたらかない」、「よこしまな愛欲にふけらない」などの決まりごとがあります。こうした戒律を守ることを誓った証拠として名前が与えられるのですが、天台宗・真言宗・浄土宗・曹洞宗などはこの名前を「戒名」と呼びます。
他の宗派では呼び名が違うこともあります。たとえば、日蓮宗では『法華経』に帰依することによって「法号」と呼ばれる名前が与えられます。また、浄土真宗は阿弥陀仏の力によって救われるのであり、人々が自分たちの意思で戒律を守り、修行をして悟りを得るという考え方をしません。そのため、仏様のお弟子さんになった証として授かる名前は「戒名」ではなく「法名(ほうみょう)」といいます。
宗派によって呼び方は異なりますが、いずれも仏様のお弟子さんとなった証であること・仏教徒としての俗名とは異なる新しいお名前である点は一緒です。

なぜ戒名が必要なのか

仏教の世界では、戒名(法名・法号)は仏教徒の証であり、与えられていることは成仏するための条件の一つです。そもそも、仏教のゴールはただひとつ、悟りの境地に至ることであり、仏教のすべての教えはそのためのものです。したがって、悟りを得た人=仏様になる(成仏する)うえで、仏教徒となることは必須条件。
仏教徒としての名前ですので、生前に戒律や教えを守ることを誓った方、仏様のお弟子さんとなることを誓った方は生前に授かることができます。現在は、もっぱら「死後に授かる名前」というイメージの強い戒名ですが、本来は生前に師匠から授かるものでした。戒名が、亡くなられてから授かるものになったのは室町時代以降であると言われています。僧侶の資格があれば極楽浄土に往生することができると信じられるようになり、僧侶以外の一般の人々も戒名を授かるになったそうです。

「戒名」は実は2文字?

普段、「戒名」と何気なく呼んでいるものは様々な称号の組み合わせであり、本来の戒名とは、その中の一つです。2文字の戒名以外は、文化的な事情でつけられる装飾文字のような位置付けになります。
院号:寺院や宗派に大きな貢献をした人や、社会的に貢献した人に授けられるものです。
道号:仏道を修めた人に対して与えられるお名前です。
戒名(法号・法名):仏様のお弟子さんとしての正式なお名前です。
俗名から一字取ってつけられます。
位号:仏道修行の達成度や寺院への貢献度を表すものです。
男性には(信心深い順に)「大居士」・「居士」・「信士」、女性には「清大姉」・「大姉」・「信女」がつけられます。子どもの場合には「嬰子」・「童子」など。
「文字数が多い戒名はお布施が高い」と言われているのを聞いたことがある方もいらっしゃることと思います。戒名の構成を見れば分かるとおり、称号は寺院や社会に大きく貢献した方に授けられるものでした。金銭を施すことは、寺院や宗派に対する貢献の方法のひとつにすぎませんが、現在ではお金を出せば称号のついた戒名がいただけるという風潮が顕著になってしまっているようです。
お釈迦様の故事に「貧者の一灯」というお話があります。億万長者の多額のお布施よりも、貧しい者の施した1本のろうそくの方がより価値があるとお釈迦さまはおっしゃったそうです。自分にできる範囲で精一杯、慈悲の心をもって施しを与える気持ちこそが大切であると言われております。ですので、一律いくらと簡単に言い切ることができませんし、何よりも。書籍やインターネット上では目安となる金額を掲載しているところもありますが、お寺によって非常に大きな差がありますので、迷ったときはご住職にお尋ねしてみましょう。
また、これまでお寺と一切のお付き合いがなかったため、お寺探しを葬儀社に手伝ってもらうという場合、葬儀社にそのお寺のお布施の額について確認してみるもの良い方法のひとつです。

戒名を見れば、その人が分かる

「おじいさんは山登りが趣味だったから、戒名に『岳』が入っているの」
戒名(法名・法号)には、亡くなられた方の面影が分かるような字が取り入れられます。具体的には、故人様のご趣味や、お好きだったもの、故人様を象徴するような一文字が選ばれるようです。素晴らしい戒名は、墓碑やお位牌に彫られた戒名を見ただけで、その方の生前の人となりがよく分かるといいます。ご先祖様に手を合わせるときは、是非その方のお名前をよくご覧になってみてくださいね。
仏教徒の証である戒名(法名・法号)は、仏教徒としての誓いや教えを守ることを約束した際に頂ける仏教徒としてのお名前・証であり、亡くなられた方が成仏する上で、欠かすことのできないものです。一方で、ご住職へのお布施の額など、現実的な問題として考えなければならない部分も少なからずあることと思います。

そのような時は、葬儀社にご相談いただくのも一つの解決への方法です。
あんしん葬儀社の事前相談では、ご家族の故人様への想いを尊重しながらも、そのご家庭にとって無理のない範囲でお見送りする方法を一緒に考えさせていただきます。このような疑問にお答えする相談サロンを完備しております。お葬式・ご供養について気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。相談サロンは午前9時から午後7時まで営業しておりますが、営業時間外でもお電話を頂ければ対応可能です。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

この記事の投稿者

荒井代表

代表取締役荒井 貴大

「不安」を「あんしん」に変えるお手伝いをコンセプトにお手伝いをさせて頂きます。

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