緊急事態宣言解除されたから見直したい感染症予防

先日栃木県でも緊急事態宣言が解除され、経済活動が徐々に再開されていくかと思います。あんしん葬儀社では、緊急事態宣言が解除されても対策を引き続き強化し、お葬式のお手伝いや事前相談などに対応させていただきます。今回は感染症の基本について今一度整理したいと思います。

〇基本的な予防策

感染には、内因性と外因性があると言われております。内因性は患者自身の専門用語では細菌叢によって起こる感染。外因性は、他の患者や医療従事者・汚染された用具等から生じた感染である。院内感染とは外因性による感染のことを指します。内因性からの感染は感染のコントロールが難しいと言われております。しかし、外因性からの感染はコントロールすることができると言われております。新型コロナウィルスにおいても外因性からの感染をコントロールするべく対策が医療機関などでとられています。外因性からの感染経路は、接触感染・飛沫感染・空気感染のいずれかの感染経路からです。感染経路を知り、対策を立てられれば、正しく恐れることができます。外出自粛や行動制限などは感染経路知るうえで大切なプロセスになっていることが分かると思います。

〇感染症対策の基本　手洗い

感染症対策の初歩の初歩は手洗いだと言われております。手洗いの目的は手洗いによって手指から有害な微生物を除去することです。その結果、患者・医療従事者両方を病気から守る効果があります。したがって、感染拡大を防ぐうえで効果的かつ基本的な感染予防対策と言えるでしょう。また、微生物を洗い流すためには30秒以上の手洗いが必要だと言われております。

手洗いの種類

・日常洗い

日常洗いとは、汚れや手の表面の通過菌を除去することを目的とした液体せっけんと流水による手洗いです。食事の前やトイレの後など日常的に行っている手洗いを指します。

・衛生的手洗い

衛生的手洗いとは、医療従事者が医療行為の前や手指が細菌などに汚染されたと思われる際に行われる手洗い法です。消毒液と流水による手洗いを行います。手の表面の通過菌および汗腺の常在菌の一部を除去することが目的になっています。日常手洗いを十分に行った後に衛生的手洗いを行うことが医療従事者の基本になっています。

・速乾性すり込み式手指消毒法

新型コロナウィルス対策で行われているアルコール消毒液を使った消毒法ですが、この方法は手洗いの一部です。溶剤であるエタノールが蒸発したあとに消毒液の成分が手にわずかですが残り、ごく短時間ですが消毒剤の成分効果が持続することが期待できます。摩擦熱が出るまでよくすり込むことがポイントです。消毒剤が角質のなかまで浸透し、消毒液が乾燥するまで2～3分必要です。使用の注意点としては、手が十分に乾燥していることが重要です。濡れていると消毒剤が薄まり、十分な効果が出ないからです。

〇正しい手洗いの方法

手洗いの前提としてつめは短く整えてあるかチェックする。感染対策の観点からもつめは短い方が良い。医療機関などで推奨されている手洗いの方法を紹介させていただきます。
①手首の5㎝くらい上まで流水で手を十分に濡らす。
②水を止めて石鹸（洗浄剤）を使い十分泡立てる。
③両手のひらをよくこする。手の甲や手の横もよくこする。指先は入念に洗う。指の間もよく洗う。手首も忘れずに洗う。
④指先を上に向けて流水で洗い流す。（水が衣服や床に跳ねないように注意する）
⑤手洗いが終わったら、清潔なタオル（使い捨てのペーパータオルがより良い）で両手を完全に乾かす。

考えてみれば当たり前の手順かと思いますが、しっかり気を付けて実践されている人はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。手洗いは感染症対策の最も初歩的な対策です。また、新型コロナウィルスだけでなく多くの感染症に有効な対策です。

緊急事態宣言が解除されましたが、引き続き感染症対策を徹底してお客様が安心して利用できる環境を整えて参ります。あんしん葬儀社では、現在個別の予約による事前相談を推奨しております。なるべく他のお客様との接触を避けご相談を受付けられるようにさせて頂きます。お気軽にお問い合わせください。今回も最後までお読みいただきありがとうございます。