元気な姿を残しておきたい。遺影写真の選び方&撮り方

葬儀について

2020.02.15 元気な姿を残しておきたい。遺影写真の選び方&撮り方

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お葬式の際、ご家族の方にはさまざまなものをご用意いただくことになりますが、その代表的なものの一つが遺影のためのお写真です。けれど、日常的にアルバムをご覧になる方でもない限り、アルバムを探し出すのにも一苦労。ましてや、お葬式の打合せやご弔問のお客様の対応に追われていると、お写真をゆっくり吟味するのも難しいですよね。
そこで、今回はいざという時にお写真を選ぶためのコツと、もっとバッチリ準備しておきたい方向けの遺影の選び方や撮る際のポイントをご紹介いたします。

できるだけ大きな写真がおすすめ!

お選びいただくお写真は、できるだけ大きな写真をおすすめします。
お葬儀の際にお作りさせていただくのは、多くは祭壇に飾るための四つ切サイズ(※ お写真はプランによってはキャビネ版の場合もございます)。鴨居に掛けてあるお写真をご想像いただくと分かりやすいと思いますが、25.4cm×30.5cmという大きなサイズになります。小さなお写真を引き伸ばすと、輪郭がぼやけてしまうことがございます。
また、大きなお写真でも、人物が小さく映っている場合、部分的に拡大することになりますので、やはりくっきりとしたお写真になりにくいです。集合写真のようなものよりも、お顔から肩あたりまでが大きく映っているものが望ましいでしょう。
なので、くっきり美しいお写真を残したいのであれば、なるべく大きなお写真を使うことをおすすめいたします。明るすぎる・暗すぎる写真もおすすめできません。

免許証等の証明写真は使えないの?

免許証のお写真をご使用になられる方がいらっしゃいますが、あまりおすすめできません。
多くの遺影写真は、肩あたりまで映っています。免許証のような証明写真は、お顔がアップで映っており、大きなお写真にすると、こちらに迫ってくるような印象を与えるお写真になってしまうこともあるようです。葬儀社が提供する写真加工のサービスの中で、加工して肩をつけることも不可能ではありませんが、かえって不自然になってしまうこともございます。
スナップ写真など普通のお写真の方がナチュラルな仕上がりになりますので、免許証のお写真以外の選択肢があるのであれば、そちらをお選びいただくのがベターです。

結婚式や写真館で撮った写真に、意外な罠!?

結婚式、金婚式、ご家族の方のお祝いの際に、写真館で記念撮影をされた方も多くいらっしゃることでしょう。何年も先まで残るもの、せっかくだからプロのヘアセットやメイクアップでばっちり決まった姿で、とお考えの方もいらっしゃると思います。
しかし、写真館で印刷したお写真をお選びいただく際は、紙の質によくご注意くださいね。絹目プリントといって、光沢のないでこぼこした紙に印刷されているものは、お写真をスキャンした際にうろこ状に影ができてしまうことがございます。もちろん、影が残った状態で遺影写真とすることはありませんので、加工して影を消す必要があるのですが、この時に強くぼかしをかけることになります。それゆえに、元のお写真でどんなに美しく印刷されたものであっても、ぼんやりした仕上がりになってしまいます。

終活に!自分で遺影写真を用意するときのポイント

最近は終活の一環として、ご自身の遺影写真を撮影される方も増えていらっしゃるようです。お写真をご自身でご用意されることで、ご家族の方の記憶に残るイメージを自分で選ぶことができます。では、写真を自分で用意するときはどのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか。
まずは、フォトスタジオにお願いする場合。最近では、「生前遺影プラン」「終活コース」などといって、遺影写真撮影のためのコースをお選びいただけるフォトスタジオもたくさんございます。プロのヘアメイクアーティストがついて、メイクアップやヘアセットをしていただけるコースもあるようです。もちろん、遺影写真に適した仕上がりになるよう、的確なアドバイスや加工技術により理想を実現してくださることと思いますので、プロと一緒に最高の一枚を残してみてはいかがでしょうか。
次に、ご自身で撮影される場合ですが、カメラをご用意いただくことをおすすめします。昨今、スマートフォンのカメラ性能が向上し、デジカメに引けを取らないくらい高画質撮影ができるものも登場してきているようです。しかし、カメラの性能は機種によって大きな差がありますので、一概に「スマートフォンのカメラでも大丈夫です!」と言えないのが正直なところ。画質の良いカメラであれば、確実に綺麗なお写真を残すことができます。写真館で使用されるような本格的な一眼レフでなくとも問題ありません。ご家庭で普段お使いいただいているコンデジ、デジカメでも美しいお写真を残すことができます。
ご自身で撮影される強みとしては、イメージに忠実な一枚を残すことができることでしょうか。写真館での撮影だと、スタジオでの撮影が主ですので、屋外撮影だとオプション料金が発生することもあるようです。ですが、自分で撮影するのであれば、お好みの場所での撮影することはもちろん、「この日の思い出を残しておきたい」と思ったそのときに撮ることも可能です。生前遺影のためと言わずとも、残しておいたお写真は後で見返して、旅の記録、ひいては人生の歩みとしてお楽しみいただくこともできますので、いろんな場所で撮影しておいてみてはいかがでしょうか。何よりも自分自身らしいお写真を残しておくことを大切にしてください。

今回は、遺影写真の選び方のポイントと撮影のコツについてご説明いたしました。
あんしん葬儀社は、故人様とご縁のあったすべての皆様の記憶に残るお葬式になるよう、誠心誠意お手伝いをさせていただきます。
お葬式のこと、終活のことに関して、お客様の知りたいことに対して正直にお答えさせて頂きます。ご相談だけでも大丈夫ですので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

荒井 貴大

代表取締役
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