喪中はがきについて

葬儀について

2019.10.26 喪中はがきについて

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秋も日に日に深まり、毎年恒例の年賀状を準備する時期となりました。
今回は近しい方にご不幸があった場合の新年のご挨拶である喪中はがきについて、簡単にご説明いたします。

そもそも「喪中」とは?

亡くなられた方への哀悼の気持ちを表す期間です。亡くなられてから約1年間(最長で13ヶ月)を喪に服する期間として「喪中」と呼びます。
一般的には、故人を中心とした1親等(例:両親、配偶者、子)と、2親等(例:兄弟姉妹、祖父母、孫)が喪に服する範囲と言われております。ただし、これはあくまでも一般的な範囲ですので、3親等以上でも故人との関係性が深い場合には喪に服す方もいらっしゃいます。
この「喪中」にあたる方は、喪中は祝い事や遊興を控えるのが通例です。したがって年賀状の代わりに新年の訪れを祝うことを控える旨をお知らせする年賀欠礼のはがき、もとい喪中はがきを送るのがマナーとされています。

喪中はがきを送る時期

先方が年賀状を書き始める前に喪中はがきが届いていることが望ましいです。例年、12月中旬頃から年賀状の引き受けが始まりますので、早い方だと12月初旬には年賀状を書き始めることになります。したがって、11月下旬から遅くとも12月上旬には喪中はがきを届けられるように準備しておきたいものです。

喪中はがきの文面

喪中はがきの内容は、以下のようなものが一般的です。
①年賀欠礼のご挨拶文
例:喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます
②故人についての情報(お名前、続柄、年齢等)
例:〇月に母○○が○歳にて永眠いたしました
祖父〇〇が去る〇月に○歳にて逝去いたしました
③故人が生前お世話になったお礼や挨拶
例:本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
また、デザインもシンプルで落ち着きのあるものが好ましいでしょう。モノクロ印刷のものが広く流通しておりますが、カラー印刷でも華美でないデザインであれば問題ありません。最近では、故人の好きだった色や故人をイメージさせるような色をあえて使うケースもあるようです。

喪中はがき用のはがき・切手

喪中はがきとして使用されるはがきは、通常の年賀はがきとして販売されているものとは異なります。切手部分(料額印面)に白い胡蝶蘭の絵柄が描かれている「通常はがき胡蝶蘭(63円)」が喪中はがきとしてよく使われています。胡蝶蘭はがきは弔事専用のはがきと決められているわけではありませんが、白い胡蝶蘭の落ち着きのある佇まいや花言葉「やさしい愛」が故人への感謝の気持ちを連想させるようです。
また、切手のみを購入する場合は弔事用のものを選ぶと良いでしょう。はがきに貼りつけるものとしては、「弔事用63円普通切手・花文様」が最も一般的でしょう。
これらは郵便局で購入することが可能ですが、コンビニエンスストアでは取り扱いが無い場合があります。

喪中の方への新年のご挨拶

さて、先方から喪中はがきが届いた場合、どのようなご挨拶を差し上げるべきでしょうか。結論から申し上げますと、特に決まりはないと言われています。
したがって、年賀状を送る行為自体はマナー違反ではありません。喪に服している期間でも年賀状、もとい新年のご挨拶を受けることは問題ありません。かえって、ご遺族の皆様の励みとなる場合もあるようです。
また、喪中の先方に対しての気遣いとして、喪中見舞いをお送りする場合がございます。喪中見舞いの場合は、「あけましておめでとうございます」といったお祝いの言葉や、先方にあった良い事をことほぐ意味を持つ「賀」のつく言葉(例:賀正、謹賀新年)を避けるのは基本のマナーと言えるでしょう。「寒中見舞い」とする場合もありますが、寒中見舞いを送る時期は松の内が明けてから立春までの期間と言われております。これだと、喪中はがきを受け取ってすぐにお返事を書いた場合、寒中見舞いのシーズンから外れてしまうかもしれません。したがって、「寒中見舞い」よりも「喪中見舞い」の方がベターな選択と言えるでしょう。
内容としては、
①「喪中見舞い」のご挨拶文
例:喪中お見舞い申し上げます
②お悔やみの言葉
例:○○様のご逝去の報に接し 心からお悔やみ申し上げます
○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます
③ご遺族の体調を気遣う言葉
例:お体を大切に新しい年をお迎えになられますようお祈り申し上げます
といった構成が主流のようです。

喪中はがきの書き方はご理解いただけましたでしょうか。
あんしん葬儀社は、このようなお葬式や仏事や法要についての疑問にお答えする相談サロンを完備しています。普段疑問に思っていることや、ご不安に感じていることを専門相談員がお話をお伺いしたうえで、その「不安」を「あんしん」に変えるお手伝いをさせて頂いております。
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ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

荒井 貴大

代表取締役
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